働き蜂たちが花から集めた蜜がハチミツになります。日本のハチミツは、アカシア・レンゲ・トチなどの花蜜からできたものが主ですが、マヌカハニーはNZと豪州の一部にしか自生しない野生植物マヌカの花から取れた蜜を集めたものです。マヌカハニーが貴重と言われるのには限られた自生場所と短い開花期間が関連しています。
日本のハチミツとの違いは?
マヌカハニーには非常に優れた抗菌効果や抗炎症作用があることがわかっています。具体的には胃ガンの原因とされるピロリ菌の殺菌、口内炎や歯周病対策、喉の痛み、整腸作用など。ニュージーランドでは抗菌効果が高いマヌカハニーは『医療用』として使用されているほど。自然食品のため副作用がないことも安心です。
どんな効能が期待できるの?
抗菌成分には熱に弱い(45℃以上はNG)ものもあるので加熱せずそのまま食べた方が良いです。体に入ったマヌカハニーが流れてしまわないよう飲み物はすぐに取らないのがおすすめです。摂取量(1日)の目安は小さじスプーン1口分を3回ほど。スプーンは陶器や木製だと抗菌成分の活性を弱めにくいと言われています。
食べ方ってあるの?
マヌカはグァバやユーカリなどと同じフトモモ科の常緑低木で3〜4mほどの高さまで成長します。1〜2cmほどの小さく白い花(種類によって薄いピンクや赤色もあります)を咲かせ、開花時期は11月〜2月ごろまで。NZ全土で見ることができ、満開になる時期は地域によって差があります。ロトルアでの見頃は11月〜12月です。
マヌカってどんな植物?
一般的なハチミツは透明感のある黄金色ですが、マヌカハニーは水分量が少なめでねっとりした茶色。味も少し薬っぽいようなクセがあります。マヌカハニーの色や味が濃いのはミネラルが豊富に含まれているから。また、黒っぽい容器が使用されるのは直射日光によってミネラルやビタミンの成分を壊さないようにするためです。
見た目や味は?
マヌカハニーのブランドは種類がたくさんあります。お土産店の中には味見ができたりする所も。店員さんに商品の特徴を聞けるのもメリットの1つです。価格を重視する場合はスーパーがおすすめです。種類は少なめですがリーズナブルに購入できます。目的に応じて購入する場所を選ぶと良いかもしれませんね。
どこで買えばいいの?
マオリ語で癒しの木・復活の木という意味のマヌカ。マオリ族は古来からマヌカに薬効があることを知り葉や樹皮を万能薬として使用していました。欧州人初のNZ上陸を果たしたキャプテンクックも胃の調子が悪くなった船員にマヌカのお茶を飲ませておりマヌカは欧州人の間でティーツリー(お茶の木)とも呼ばれています。
マヌカの薬効を発見したのは?
容器に記載されている『MGO』や『UMF』などの表示はマヌカハニーの品質基準を示すものでいくつかの種類あります。その中で信頼性が高く商品数が揃っているのがMGOとUMF。数値が高いほど期待できる効能と価格が上がります。マヌカハニーの抗菌効果を実感するにはMGOは250以上、UMFは10以上の商品が良いとされています。
選び方の基準は?
ほとんどの国際線航空会社は液体物の持ち込みを制限しています。ハチミツは『液体』と見なされるため必ずスーツケースなど預け荷物に入れて持ち帰りましょう。NZのように海外からハチミツを持ち込むことを禁止している国もありますが、日本はハチミツの持ち込みに制限を設けていませんので安心です。