健康と美しさ、さらに長寿をもたらすNZ産牛肉の秘密とは!
- キオラ!ロトルア
- 2018年8月3日
- 読了時間: 3分
ニュージーランドでおすすめの食べ物は何ですか?
こうした質問をいただいたときには、NZは日本と同じく海に囲まれているので「シーフード」と答えたいところです。
確かにサーモン、牡蠣、マッスル(ムール貝)、クレイフィッシュ(ロブスター)など美味しいシーフードは色々あります。
ただ、飲食店のメニューで圧倒的に多いのはお肉、特に牛肉を使った料理です。
牛肉は「国産和牛が世界で最高に美味しい」と信じる日本の方も多いと思います。
私も焼肉が好きなので和牛の美味しさに対する反論は一切ありません。
では、畜産大国ニュージーランドの牛肉は品質で和牛に劣っているのでしょうか?
調べてみるとNZ産牛肉は「安全性が確か」であることはもちろん、「健康や美容にも良いパワー」が秘められていたことがわかりました。
日本の飼育牛は、主に穀物からできた飼料を食べており、そうした牛を「穀物肥育牛」と呼びます。
餌となる穀物は遺伝子組換えされているリスクがある上、牛を太らせるため飼料に抗生物質を混合したり、運動も極力させないそうです。
狭い牛舎での多頭飼いは牛にストレスを与えます。病気を予防するために抗生物質が使用されることも少なくありません。
一方、NZで飼育されている牛は、広い緑の牧草地に放たれて育つ「牧草牛」です。

餌は自生している牧草か干し草で、牧草を育てる肥料は牛たちの排泄物です。
牧草牛は人工的なものは与えられておらず、自然のものしか摂取していません。
また、野原を自由に動ける牛はストレスが少なく、病気にもかかりにくくなります。
病気になってしまったときには抗生物質を投与されますが、そうした牛は休薬期間を経ないと屠畜できない仕組みになっているなど厳しい安全基準が設けられています。
さらに、国の徹底した検疫でBSEや口蹄疫の発症率はゼロ。世界一の安全性を誇ります。
牧草で育てられた牛のお肉には豊富な栄養素が凝縮されているのが特徴です。
例えば鉄。牧草牛の肉は穀物肥育牛に比べ約3倍も鉄分が含まれています。
日本女性の多くは鉄不足と言われ、そうした中には貧血の症状で悩む方も少なくありません。
体内で鉄を効率的に作るためにはタンパク質が欠かせず、タンパク質を多く含む牧草牛のお肉は鉄分不足を補うのにうってつけなのだそうです。
そのほか、牧草牛のお肉には以下のような栄養素が豊富に含まれています。
・オメガ3脂肪酸→血液サラサラ効果
・亜鉛→美肌や美髪効果
・ビタミン類→老化防止や免疫力アップ
・共役リノール酸→体内脂肪の燃焼を促進
・タウリン→疲労回復
でもお肉を食べると太ってしまうし、、、と懸念される方もいると思います。
牧草牛のお肉は低糖質、高タンパクの「赤身」が多く占めています。
日本の穀物肥育牛と比較するとカロリーは約60%、脂質は約40%ほどしかなく、しっかり食べても太らないのが特徴です。
健康長寿な方の食事に肉料理が多いという話はよく聞きます。
筋肉量や健康を維持する上で必要な栄養素の多くをお肉から補えることは科学的にも証明されており、テレビの健康番組などでも元気な高齢者がステーキをほおばっている様子を見かけます。

美味しくて栄養価が高いニュージーランド産牛肉。日本のスーパーなどではまだあまり見かけないと思います。
旅行でニュージーランドにお越しの際は、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。